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ローラーハースキルン

ローラーハースキルンとは、陶器の焼成炉の一種。従来と比べて焼成時間が短縮できるため、納期が短い場合に対応でき、省エネも可能。クオリティ面でも「ムラのない焼き上がり」「発色の向上」が実現できる、最先端の焼成炉です。

1.焼成時間の短縮

通常、陶器の焼成時間は12～14時間。これに対してローラーハースキルンなら、3～5時間での焼成が可能です。サンプルから本生産まで、短期間での納品に対応できます。

2.ムラの少ない焼き上がり

従来と比べて、より炉内の温度を均一に保つことが可能。この温度（最高温度は約1,330℃）は陶器に合わせて自由にコントロールできるため、様々な製品に対応できます。色ムラが出やすくシビアな温度管理が必要となる陶器も、綺麗に焼きあがります。

3.発色の向上

一般的な陶器によく使われている「酸化焼成」で稼働。表面の色が「温かみのある白色（オフホワイト色）」に仕上がります。これにより、後の工程で付ける転写プリントや釉薬の発色を良くすることが可能です。

シャトル窯（1基）

「還元焼成」で稼働します。還元焼成とは、表面をオフホワイト色に仕上げる酸化焼成と違い、綺麗な白色に焼きあげる焼成方法です。一般的に「白磁」と言われる製品は全てこの還元焼成で焼かれており、業務用洋食器などに多く使われます。焼成時間は12～14時間。じっくりと焼きあげていきます。

素焼き窯（2基）

「素焼き」とは、釉薬をかけていない段階の陶器を850℃の低温で焼き固める焼成のこと。素焼きをすると土に含まれる水分や不純物を除外でき、後に塗布するカラー釉を綺麗に施せるようになります。丈夫で高品質な製品を作るために、必要となる工程です。